パーフェクトな君の弱点。



「希織ちゃんこそ、ほんとに一般科?」


「ほんとだよ~、わたし芸能界とか興味なくてさ」


「え!もったいない!」


「それを言えば、ゆのたんこそもったいないよ」


「ゆ、ゆのたん……!?」



いきなり呼ばれた未知なるあだ名に目を丸くする。



「あ、ダメだった?柚音ちゃんだからゆのたん」



ダメなんてことは全くないです。

むしろ、素敵なあだ名で呼んでくれてありがとう。



「いや!嬉しい!ありがとう!」



二人で他愛もない話をしながら体育館へ向かう。

地元から少し離れた高校にしたから友達ができるか不安だったけど入学初日に友達ができて一安心。
お母さんにもあとでメッセージで連絡しなくちゃ。

体育館に着くまで希織ちゃんはこの学校についてたくさんの話を聞かせてくれた。