パーフェクトな君の弱点。



「ただいま」

「おかえり、善くん」


だって、今日は家に帰ったら柚音ちゃんが待っててくれているから。

さっそく出迎えてくれた彼女は自分の家から持ってきたフリフリのピンクのエプロンを付けている。

なんかメイドみたいで可愛い。


「家に帰ったら柚音ちゃんがいるっていいね」

「きゃ、善くん。どうしたの」


玄関でたまらなく抱きしめたい気持ちになって、そのまま彼女の細くて小さな体を抱き寄せた。


「んー、最近会えてなかったから充電」


今日のオフを心の底から楽しみにしていた。

外でデートしたりはできないけど、家が隣なのでお互いの家を行き来することで関係がバレることはない。

というわけで、今日はゆっくりお家デートだ。

カップルらしく外に出かけたりできないのは申し訳ないけど、それでも柚音ちゃんは「善くんと一緒なら何でもいいよ」と笑ってくれる。