「これくらい、いつでも撮ってあげるよ」
「ほんと!?」
「うん」
やったー!
これからも善くんとの思い出写真が増えると思うと、ワクワクするなあ。
こうやって、こっそり撮ることしかできないのは残念だけど仕方ない。
「あ、善くんは何に出るの?」
「俺はクラス対抗リレーに強制参加」
「え!超花形種目じゃん!」
クラス対抗リレーはこの体育祭の一番盛り上がる最終種目で、人気のある種目らしい。
それに強制参加とはさすがは善くんとしか言いようがない。
「そうらしいな」
「絶対見るね!」
「んー、柚音ちゃんが見てくれるなら頑張らなきゃね」
なんて、へらりと笑う。
「頑張ってね!応援してるから!」
「ありがとう。柚音ちゃんも玉入れ頑張ってね。じゃあそろそろ行くわ」
「うん!バイバイ!」
去っていく大好きな背中を見つめていると、何かを思い出したのか「あっ」と言って振り返った。



