「わたしは、嫌だよ。善くんがああやって好き勝手言われるのも、善くんが傷ついてないフリして笑うのも……全部嫌!」
先程、止まったばかりの涙が再び溢れ出してきて視界が滲んでいく。
芸能人だからっていう理由で、
何も知らない、顔も知らないような相手に好き勝手言われて、
心ない言葉を投げつけられて、
誰かが作り出した嘘が真実かのように取り上げられて、大切な人が傷ついているのを見るのは辛いよ。
しんどいよ。
慣れたフリ、傷ついてないフリをこのままずっと続けていたらいつか善くんが壊れちゃう。
現に今だって、ストレスで眠れてないんでしょ?
善くんが壊れてしまうなんて、そんなの嫌だもん。
「……」
困惑したように瞳を揺らして黙っている善くん。
わたしは小さく息を吸い込んで、ゆっくりと口を開く。



