パーフェクトな君の弱点。



しばらく二人での時間を堪能してそろそろ戻ろうとした時、


「もう俺のこと、庇わなくていいよ」


そっと、善くんがわたしに告げた。


「え?」

「庇ってくれたのも俺のことちゃんと見ててくれたのも嬉しかったけど、別にあんなの慣れてるから大丈夫だよ」


そう言って諦めたように無理やり笑う善くんのは何とも言えないくらい切なげで、胸がぎゅっと痛いほど締め付けられた。


なんでそんな顔するの。

傷ついた顔してるのになんで平気な顔するの。


「……慣れていいわけない」

「柚音ちゃん?」

「慣れていいわけないじゃん……!人に傷つけられることに慣れていいわけないんだよ!」

「……でも、この業界じゃ批判的な言葉は避けられないから。みんながみんな応援してくれるわけでもないし」


善くんの言う通り、そうかもしれない。

ファンのみんなだって自分の推しが一番輝いて見えているだろうし、

自分の推しにたくさん活躍してほしいと思っているに違いないから。

それでも、それでもね。