パーフェクトな君の弱点。



「おい、お前らいい加減に……」


カズくんが間に入ってくれようとした瞬間、目の前にクマの着ぐるみの頭だけを被った体操服の人が現れて、迷わずわたしの手を掴むと、勢いよく駆け出した。


え……?なに……?

これはどういう状況……!?


「ねえ!ちょっと待って!」


しばらく走って、人通りが全くないところまで来てそう言うとクマの着ぐるみの頭を被った人はやっと止まってくれた。

い、息が……。

普段、こんなに走ることなんてないから疲れた。


「ハアハア……あなたは一体、」


誰なんですか、と聞こうとしてわたしは着ぐるみの頭を取ったその人を見て、動きを止めた。


「な、なんでっ……」


―――善くんがいるの。


それは、言葉にはできなかった。