パーフェクトな君の弱点。



久しぶりに肉眼で見るZENくんはキラキラしていて相変わらずかっこよくてなぜか涙が出そうだった。


ずっと、会いたかった……。
つい最近、手の届くところにいたのに今は届かないのが切ない。

いつになったらまた善くんの体温を感じることができるんだろう。


「―――君が好きなんだ」


彼がそのフレーズを歌った時、アーモンドのような瞳と目が合った気がした。

時間にすれば、たった数秒。
でも、わたしにはすごく長い時間に感じられた。

こんなにたくさんの人がいる中で、わたしのことなんて見つけられるはずがないのに。


きっと、気のせいだよね。

わたし以外にも目が合ったと思ってる人なんてたくさんいるだろうし。
そんなの思ったもん勝ちってSNSでもよく見かけるし。


そして、最近MVが公開されたばかりの最新曲を披露して会場をさらに湧かせた。