パーフェクトな君の弱点。



「ふふっ、ほんとゆのたんって素直で可愛い!さあ!そんな大好きな彼氏を拝みに行こう!」


優しい笑顔を浮かべながらわたしの手を引いて、教室を出た。

グラウンドにはすでにこれから披露するこの学校の生徒であるアーティストたちを一目見ようと他の生徒たちが集まっていた。

もちろん、撮影は禁止。


「おい、お前らもうすぐ開会式だからグラウンドに並べー」


先生の声が聞えてきて、みんなが言われた通り決められた順番に並び出す。

ここは真面目な生徒が多い為、先生のいうことは基本的にすぐに聞く生徒が多い。

まあ、一部は違うみたいだけど。


「ゆのたんとはちょっと離れちゃうけど、一緒にSiriusのスペシャルLIVE楽しもうね!」

「うん!楽しもう!」


出席番号が少し離れてるから希織ちゃんと隣同士では見れないのは残念過ぎるけど、代わりにZENくんをしっかりこの目に焼きつけよう。