「新種のクマってバカにされてるよぉー」
確かに小さなお団子が2つ頭の横に乗っかってるからクマの耳に見えなくもないけど!
やっぱり、嫌われたかもしれない。
会ってない間も好きが増してたのはわたしだけだったのかな。
「絶対、照れ隠しだよ」
「ひーん、もう生きていけないよぉ」
希織ちゃんに泣きついていると、ピコンと音がしてもう一件メッセージが来た。
「ほら!メッセージ来たよ!」
希織ちゃんに急かされてメッセージを見るとそれは期待していた善くんから……ではなくて、カズくんだった。
【今日、柚音に会えるの楽しみ】
と、表示された画面をみて、ヘナヘナと机に倒れこむ。
「う、嬉しいけどー!善くんじゃなかったぁ……」
わたしもカズくんに会えるのが楽しみだと思うけど、それは幼なじみだからで、本当に会いたい人は別にいる。



