パーフェクトな君の弱点。



それでも、


「寂しいなあ」


教室の机で希織ちゃんに髪の毛をアレンジしてもらっている最中にぽつりと漏れた心の声。


「しばらく会えてないんだっけ?」

「うん」


わたしが熱を出した日以来だから半月ほどすれ違いの生活になっている。


「その代わりといっちゃあなんだけど、上埜先輩がグイグイ来てるもんねえ~」


そう、熱を出した時に善くんいわく、カズくんにわたしたちが付き合っていることがバレたらしいんだけど、それを知っている上で、カズくんはわたしに積極的に話しかけてくるから困ったものだ。


お母さんが言っていた助っ人ってカズくんのことだったの……。


それに、告白の返事をしようとすればはぐらかされて話題を逸らされるから振るに振れていないのが現状。