パーフェクトな君の弱点。



あんなに俺のこと煽っといて無理に決まってんだろ。

ぷっくりしたピンク色の唇に自分の唇を重ねた。


「んん……んぅっ……」


あー、柚音ちゃんの唇やわらけーな。


「善くん……だ、め……っ。移っちゃう、から……」

「柚音ちゃんからなら移ってもいいよ」


まあ、マネージャーからは何してんだとか言われそうだけど。

本当はプロのアイドルとしてはこんな行動失格なんだろうけど、彼女にこんな可愛くご褒美をねだられたら健全な男子高校生の俺としては我慢できなかった。

しばらくして唇が離れると、柚音ちゃんがぼーっと俺の方を見つめる。


あ、やべえ。柚音ちゃん熱あるのにやり過ぎたかも。


「柚音ちゃん、そろそろベッド戻ろっか」


俺の言葉にコクン、と小さく頷いて俺の後ろをトコトコ歩いて着いてくる。