パーフェクトな君の弱点。



今日の柚音ちゃん、なんか甘えたでめちゃくちゃ可愛い。

食べちゃいたいくらい可愛くて困る。

今日は無理させられないのに。


「わかったから早く寝てな」


俺がそう言うとパアッと花が咲いたように頬を緩める彼女。

まるで子供のような柚音ちゃんをベッドまで連れていき、寝かせるとキッチンへと向かった。

材料は揃ってるから、早速作っていくか。
慣れた手つきで調理をしていき、あっという間に完成したお粥。

小さな一人用の鍋に入れて、お茶を入れたコップと一緒にお盆に乗せて、机に置く。


柚音ちゃん、こっち来れるかな。
寝てるのに起こしたら悪いし、一回様子見に行くか。


「柚音ちゃーん」


名前を呼びながら寝室に行くと、柚音ちゃんがクマのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめながらこちらを向いた。


耐えろ……耐えるんだ……。