パーフェクトな君の弱点。



こんなに我慢してんだから、ちょっとくらい意地悪したって許されるよな。

冷えピタの保護シートをペラリと剥がしながら、柚音ちゃんのおでこにちゅ、と短いキスを落としてその上からそのまま冷えピタを彼女の丸いおでこに貼り付けた。


「ひゃっ、冷た。ていうか、いまおでこに……!」

「ビックリした?」

「うん。でもひんやりして気持ちいいし、善くんにもちゅーしてもらえて最高だね」


ふにゃふにゃ柔らかく笑う顔がなんとも可愛くて俺の理性をいちいち刺激してくる。


「なら、よかった。食欲ある?」

「……ある」

「じゃあ、お粥でも作ってあげるからいい子にして待ってて」


こう見えて、料理は得意な方。

まあ、こっちで1人で暮らしてる歴が長いっつーのもあるけど。


「いい子にしてたらご褒美くれる?」


口をぴゅ、と尖らせて、上目遣いで聞いてくるから俺の心臓がばくばくとうるさいほど音で立てて加速していく。