パーフェクトな君の弱点。



あー、ほんとまじ可愛い。

どうしたらいい?もう帰りたくないんだけど。
それかこのまま連れて帰りたい。

何この小動物感。

いつも可愛いけど今日は熱のせいでいつもよりおっとりしてるし、目もとろんとしてるから無抵抗でたまんない。


「なに喜んでんの。ほら、冷えピタ貼ってあげるからこっちおいで」


沸々と湧き上がってくる感情を何とか、なけなしの理性で抑え込み平然を装う。


一応、冷えてるやつ買ってきたし多少はまだ冷たいだろう。
つーか、冷えピタとか貼ってねえところを見るとやっぱり家になんもなかったんだな。

買ってきて正解だった。


「んー、お願いします」


素直に俺の方にトコトコと小さな歩幅で歩いてやってくる可愛い彼女。

そして、ぎゅっと目を閉じて自分で前髪を持ち上げて俺に冷えピタを貼ってもらえるのを待っている。


可愛いの大渋滞で俺の心臓が大爆発しそー。