パーフェクトな君の弱点。



「うわー、悪かったって」


そんな会話をしていると、満のスマホが光って野原さんから返信が返ってきた。


「ゆのたんは今日、熱出たからお休みだよ、だってさ」


画面を見せながら送られてきたメッセージを読み上げる満。


「は?熱?」


だから、理由聞いても教えてくれなかったのか。
どうせあの子のことだから俺に心配させたくないとか思ったんだろうな。


「そーらしいよ。どうすんの」

「俺、帰るわ」

「だよねー。担任には上手く誤魔化しとくわ」

「さんきゅー」


満にお礼を言って、横にかけていたカバンを手に取り、マスクをつけて教室から飛び出した。


柚音ちゃんって一人暮らしだったよな。

しかも、入学を期に引っ越してきたんだったら家になんもないんじゃね?

ドラックストア寄って色々買って行こう。