よし、こうなったらお母さんに頼むしかない。
今日は仕事だろうけど、一応連絡しといて損は無い。
冷えピタとか色々買ってきてほしいし。
でも、先に善くんに連絡しよっと。
モゾモゾとベッドの中に入って、スマホでメッセージアプリを開いて善くんとのトークへ移動する。
【善くん、今日は学校休むので音楽室には行けません。ごめんね】
そして、クマさんが謝ってるスタンプを送信してっと……。
これでOKだ。
心配させたくないから熱を出したことは内緒にしておこう。
まあ、なんで休むのとか聞いてきそうだけど、それは返さずに寝ちゃおう。
あ、学校にも連絡しないと。
わたしは重い頭を一生懸命働かせて、学校に電話をし、希織ちゃんにも熱で休むことを伝え、最後にお母さんに連絡をした。
すると、すぐに既読がついて
【お母さん、今日仕事が早く終われそうにないから助っ人を呼んどくね】
と、返信がきた。
助っ人……?
誰のことだろう……?
まあ、でもお母さんの知り合いだし大丈夫だろう。
そこまで確認して、力尽きたわたしはベッドの上で瞼を閉じた。