パーフェクトな君の弱点。


あんな甘い時間、今は思い出しちゃダメ……!

今は歌番組に集中!集中!


『さて、お二人ともファンの皆様が喜ぶような貴重な情報をありがとうございました。それではスタンバイをお願いいたします』


司会者にそう言われ、『お願いしまーす!』と元気よく言いながら2人は用意されたステージへと向かって歩いていった。


2人のステージはいつも通り最高で、歌も踊りも仕草もファンサービスも最高の一言に尽きるくらいよかった。


ちなみにわたしはというと、ブンブンとペンライトを振って騒いでいた。


善くん、遅くまで練習してたもんね。


その努力の成果がきちんと出ていて、胸がじーんと熱くなった。

歌番組を観終えて善くんに【お疲れ様!歌番組最高だった!】とだけ送ってから、カズくんからメッセージが届いていることに気が付いた。