パーフェクトな君の弱点。



ドッドッド、と鼓動が音を立てて加速していく。

公共の電波使って何言ってるの……!?

グズグズに可愛がりたいなんて……!


いや、待って。

これはファンサービスであって別にわたしが言われたわけじゃない。

でも、おバカでチョロいって完全にわたしに当てはまっている。


それにあの悪戯っぽい笑顔を見ると今日の溺れそうなほど甘いキスの記憶が蘇ってくる。

徐々に顔が熱を持ち始め、赤くなっていくのがわかる。


―――……柚音ちゃん、煽んないで。


あんな余裕のなさそうな彼の顔を見れるのはわたしだけ。

なんて、心の中で少しだけ優越感に浸る。