パーフェクトな君の弱点。



「わたしは忘れられてるかと思ってたよ。ほんと有名になっちゃってさー、凄いよ。カズくん」


人気俳優として大活躍している彼は仕事が忙しかったのもあり、入学してから1ヶ月間会うことはなかった。

まあ、校舎が別だから来てても会えないっていうのはあるのかもしれないけど。


「柚音に褒められるのが一番嬉しいよ。頑張ってよかったなって思える」

「なにそれ〜」

「誰だって好きな人に褒められたら嬉しいだろ」


好きな人、という単語を聞いてわたしは言葉に詰まった。

そうだ……告白されたんだった。

ここは断る絶好のチャンスだよね!

頑張れ、柚音!カズくんも勇気を出してこんなわたしに告白してくれたんだから頑張るんだ!


「あっ、あの……カズくん!」

「ん?」

「わたし――」


付き合ってる人がいるから、と言おうとした時、ブーブーとて電話を知らせるバイブ音が鳴った。

わたしのじゃないということはカズくんのだ。