パーフェクトな君の弱点。



「善くんの近くにいると眠たくなってくる」

「ふはっ、俺と一緒じゃん」

「あ、でも善くんのお昼寝の時間が……」

「今日はいいよ。柚音ちゃんが寝な」


そんな優しい声に誘導されるようにわたしは瞼を閉じた。


―――

「柚音ちゃん、起きて」

「……ん?」

「起きないとまたちゅーするよ」

「へ?」


パチッ、と目を開けると視界いっぱいに善くんの顔が広がっていて思わず顔を両手で隠した。


そうだったぁー!!!
膝枕してもらってたんだった!


完全に寝てたし、なんなら善くんと外でデートしてる夢なんか見ちゃってたし恥ずかしい無理。


「何照れてんの。さっきあんな大人なキスしたのに」

「い、言わないで!」

「ほら、起きて。授業遅れるよ」


体を起こして、乱れた髪の毛を整える。


「起こしてくれてありがとう」

「こちらこそ。柚音ちゃんの寝顔、最高に癒されたよ」


そう言いながら、ニヤリと悪戯っぽい笑みを浮かべてわたしにスマホの画面を見せてきた。