煽ってなんかないのに。
そう思っていると、突然善くんの手によって両耳を塞がれた。
な、なに……!?
なんで耳なんて塞ぐの?
耳を塞がれても啄むように深くなっていくキスは止まらず、脳が甘く痺れていく。
これ、ダメだ……。
「柚音ちゃん、すんごいエロい顔してる」
キスに夢中になっていると、少しだけ唇が離れて、わたしの顔を見てクスリと蕩けてしまいそうなほど甘い目を細めて笑う。
そんな顔にドクンッと胸が甘い音を立てる。
「耳……塞が、ないで……変になるから……っ」
さっきからキスの音が、善くんの低くて甘い声が、全部頭に響いておかしくなりそう。
身体の力が抜けてきたところで、善くんがわたしの腰を持って支えてくれた。
「ごめん、可愛すぎて意地悪しすぎた」
今度こそ、唇が完全に離れて善くんが申し訳なさそうに、でもどこか満足そうな顔をしている。



