パーフェクトな君の弱点。



「そのままの意味なんだけど」


俺の理性もそろそろ死にそうでやばい。

ベランダという距離の保たれている空間だから耐えれているけど、隣にいたら絶対に押し倒してる。確実に。


「わ、わたしも善くんがカッコよすぎて鼻血出そう……!貧血になるくらいには出るよ!」

「いや、なんの抵抗?」


本当に柚音ちゃんっておバカだよなあ。

そういう健気なところも丸ごと愛しくて一緒にいると自然と笑顔になってて元気もらえるからいいんだけど。


「だって、ほんとだから!」

「まあ、ありがと。そろそろ電話終わろっか。俺も風呂入んねえといけねえし」


今はもうほぼ直接話してるけど、一応通話は繋がってるし。


「そうだね。善くん、また明日」


柔らかい笑顔を浮かべながら手を振ってくれる。