パーフェクトな君の弱点。



「柚音ちゃん、ベランダ出てよ」

『え?ベランダ?』


不思議そうな声とガサゴソと物音が聞こえてくる。

早く来ないかな。俺だって会いたい。
もう一週間も会えてねえんだから。

せっかく付き合えたのにまともに会えない日々が続いている。

まあ、俺の仕事が忙しいからなのが理由なんだけど。


なんて、考えていると隣の部屋の窓ガラスが静かに空いた。


「ベランダに出たけど、突然どうし……」


外に俺がいることに気づいた柚音ちゃんは言葉を失い、大きな目を見開いて驚いている。


「なんか声聞いてたらお前の顔、見たくなっちまった」


そう言って、目を細めて笑うと


『……わたしも、善くんに会いたかった』


と、柚音ちゃんが恥ずかしそうにモジモジしながら小さな声ですぐそこにいるのにいちいち電話越しに伝えてくる。