「一緒に住んだらどーなんの?」
『……善くんに食べられちゃいそう』
小さな声でそう言った彼女はきっと自分で言ったくせに顔を真っ赤にさせているんだろう。
もー、ほんとにそういうところズルいよね。
「否定はしない」
『ほら!』
だって、もし柚音ちゃんと一緒に住んだら食べないわけがない。
つーか、今でも結構我慢してんだけど。
柚音ちゃん、ウブだしなあ。
まあ、俺だって経験があるわけじゃねえけど。
キスだった初めてだったし。
「柚音ちゃん、食べたら甘くて美味しそーだし」
『わたしは美味しくない!』
「そんなに怒んないで」
『善くんが悪い』
「どうやったら機嫌直んの?」
プリプリしている彼女の機嫌を直してやんないと、明日まで引っ張られたら俺の癒しの時間がなくなる。
いや、まあ柚音ちゃん見てるだけで癒されんだけど。



