パーフェクトな君の弱点。



俺のために一生懸命働いてくれたり、お小遣いを使ってくれたり、みんながいなかったら俺はアイドルなんて続けられていないだろうし、仕事だって順調には行かなかったと思う。

もし、俺が柚音ちゃんと付き合ってることを知ったらショックを受けてしまうかもしれないけどそれ以上にファンのみんなにはアイドルとしての愛を返していきたい。


「そんなこと言ってる場合かよ」


「でも、まだ告られてもねえのに振るとかできねえじゃん。まあ、俺は柚音ちゃんしか見えてねえからアイツには興味ねえけど」


「お前、ほんとそういうところズバッとしてるよな」


「そうでもなきゃ、こんな世界で生きてらんねえよ」


芸能界は決して甘くない。

実力があっても売れない人だってたくさんいる。
そのまま、日の目を浴びず去っていく人たちをたくさん見てきた。

俺たちがここまで来れたのは応援してくれるみんなと支えてくれた人たちがいたからだ。