パーフェクトな君の弱点。



「早くレッスンすんぞ」

「わかったよ」


先日教えてもらった振り付けを鏡を見ながら踊る。


わりと、難易度高いんだよなー。

でもまあ、デビューした最初の頃に比べればまだ見れるようになったかな。


それから2時間ほど、二人で振り付けを合わせて帰宅するになった。


「善、これから飯いかね?」

「あー、わりぃ。俺これから電話すんの」

「うーわ。振られたし惚気られたし、しんどい」

「何言ってんだよ」


二人でそんな話をしながらマネージャーに車で家まで送ってもらう。

ちなみに事務所には柚音ちゃんの存在は一応伝えてある。

アイドルとは言っても別に恋愛禁止ではないから、くれぐれもバレないようにとだけ釘を刺された。


「二人とも明日の夕方から歌番組の収録だから学校に迎えに行くね」


マネージャーにそう言われて「わかりました」と返事をした。