パーフェクトな君の弱点。



信頼してないわけじゃねえけど、なんせチョロいから。


「その言葉、そっくりそのままお前に返してやるよ」

「お前なあ〜〜、俺だってこんなに拗らせるつもりじゃなかったんだって」


うなだれるように俺に抱きついてきた満。


「学校まで同じとこ受験させて何もないとかこの意気地無し」

「やっぱ、希織にもそう思われてるかな?ていうか、希織って俺のことどう思ってんのかな!?」


焦ったように言ってるけど、俺からしてみればなんとも思ってないやつに誘われただけで受験なんて決めねえだろって感じ。

たぶん、野原さんもこの意気地無しが告白してくれんの待ってんだろうな。


「……知らねえよ。早く告れ」

「冷たいなあー!」


こいつ、アイドルしてる時はキラキラしてて爽やか系なのに野原さんのことになると、途端にヘタレになんの何なんだろうな。