パーフェクトな君の弱点。



いつまで仲のいい幼なじみやってんだよ。


「くぅ〜〜お前が捕まえんの早すぎんだよ」

「俺と柚音ちゃんは遺伝子レベルの恋だから」


バカップルに思えるかもしれねえけど、これはわりとマジで本心。


柚音ちゃんに助けてもらったあの日、俺の身体はおそらく限界に達していた。

普段なら事務所で寝泊まりするかホテルで泊まることが多かったけど、マネージャーに入学式が近いから自分の家で過ごせと家に帰されたんだっけ。


俺はデビューする前に借りた部屋をずっとそのまま借りていた。


事務所からはもっとセキュリティーの高いところに引っ越せと言われたけど、何となく今の家が気に入っていたし、家に帰ることも少なくなっていたからあともう少しとだけ言って逃れてきた。


まあ、両親もいつまでここに住むのとか言ってくるけど。


俺は眠りが浅い。

眠りについても夜中に起きたり、何時間も寝付けない日があったりで日中の移動時間とかで何とか睡眠を稼いでいる。