パーフェクトな君の弱点。




それに、性格だって見ている感じ姉御肌っぽいし……。

二人を見ているだけで胸がぎゅっと締め付けられるように痛んで苦しい。


善くんがプライベートで他の女の子と仲良くしてるところなんて見たくないよ。


やばい……なんか泣きそうになってきた。


わたしってば、善くんに気に入ってもらえて調子に乗ってタイプになろうとするから痛い目見るんだよ。


頑張ったって善くんからのリアクションは良くなかったし、あんな可愛い子に敵うわけない。


「ゆのたん、大丈夫?」


黙って二人を見ているだけのわたしを心配して希織ちゃんが声をかけてくれたけど、もう限界だ。

鼻の奥がツーンと痛んで、今にも涙が溢れてきそうだ。


「ごめん、わたし帰るね!今日はありがとう!」


そう言うと、走ってスタジオから抜け出した。

バサッと音がしたけど気にしないで走った。

息をするのが苦しい。走っているからじゃない。