パーフェクトな君の弱点。




「なんで俺、ここに……」


寝起きで頭が回っていないのか、状況が上手く把握できていないみたい。

まあ、朝、目が覚めたら知らない女の部屋だったらビックリするもの当たり前か。


「あの……説明するのでとりあえず腕から……」


解放してほしい、そうお願いしようとしたらわたしが言う前に男の子はぎょっとした顔で抱きしめていた腕を離した。
そして、布団をバサッとめくってあからさまに安堵の表情を浮かべた。


え……?なに?

今のなんの確認ですか……?


「確認だけど、俺はお前に何もしてねえよな?」

「え、あ、はい」


何も……されてはない。

抱きしめたは何かされたには入らない?
どこまでなのかわかんない。


「なら、よかった」


もしかして、襲ってしまったのかと勘違いしたのかな?

さすがにそれはわたしも全力で抵抗するよ。
いくら顔が良くても好きな人じゃないし。