パーフェクトな君の弱点。




「次はヘアセットとメイクですね」


メイクを落とし、髪の毛も普段の髪型に戻して、言われるがままに椅子に座ると、綺麗なお姉さんたちがわたしを囲んでヘアセットやらメイクやらをしてくれた。


さすがはプロという感じで動きがテキパキしていてすごい。


お姉さんたちの動きや技術に感動していると準備が終わったらしく、鏡の前に連れてこられた。


「よくお似合いですね」

「か、可愛い……!」


つい嬉しくなって鏡の前でクルクル回る。


わたしじゃないみたいだ。
本当にプロってすごいしか言葉が出てこない。