パーフェクトな君の弱点。



―――チュンチュン。


部屋に朝の眩しい光が差し込み、小鳥の鳴き声が耳に届く。

んん~……もう朝か。

あれ、なんか身動きが取りにくい。

いつもよりも体もあったかい気がするし……。
それになんか耳がぞわぞわする……。

そのまま何かに耳をはむっと食べられて「ひゃあ……」と自分でも驚くほど甘い声が漏れた。


え……?なにこれ?夢?

でも夢にしてはリアルすぎない?


恐る恐る瞼を持ち上げ、視界いっぱいに広がった綺麗な顔に「きゃ!」と悲鳴を上げた。

その声に反応したのかスヤスヤと眠る彼の眉毛がピクリッと動いた。


そ、そ、そうだった……!


昨日、男の子が家の前で寝てたから中に入れて寝かせてあげたらそのままわたしまで引きずり込まれたんだった。