【完】遊佐先生の甘い熱





『そんな後悔まみれの顔してよく言うよな』


『…うるさい』




めちゃくちゃ後悔してたよ。
現に、飛鳥はそれ以来中村と一緒にいることが多くなったし。




付き合ったって噂は不思議と聞かなかったけど、まぁ…勝手に、付き合ったもんだと思い込んでた。





そして、俺たちの関係は曖昧なまま、二年生にあがった。




満開の桜の中。




『今年も同じクラス、うれしいね』




飛鳥がよく笑っていたのを覚えている。




その隣で見守るのは、俺がいい…。
気づけば、そんなことばかり思っていた。





『飛鳥』




何度も、何度も呼んだ名前。
今でも、ひとりのとき、ふと呼びたくなる。




…大森飛鳥。
俺はね。



あなたと結婚すると、思ってましたよ。




『どうしたの、泰志』





首を傾げる飛鳥に。
目を逸らし気味に問う。





『中村と付き合った?』