ねえ、先生…?
あたし。先生のためにダイエットしたよ?
あたしの水着姿みてもなにも思わない…?
思わないか。こんなスクール水着じゃ。
あーあ。
まだ顔しかみたことないけど。
飛鳥さん、絶対性格も美人だよね…。
むしろ、めちゃくちゃ性格悪いとかであってほしい。
少しくらい欠点がないと、あたしなんにも勝てないじゃん。
ふと、視線は先生の水着姿へ。
…かっこいー……。
腹筋割れてる。
プライベートで筋トレとかしてるのかな。
ウエストは細め。
綺麗な輪郭…。
もうダメ、見てるだけでクラクラする。
「弥生、見すぎ!!」
茉白に怒られちゃうくらいにはね。
けっこう長く見てたよね。
先生の話も耳に入ってこない。
先生から聞きたいよ。
”好き”の二文字…。
あわよくば、”泰志”って…名前で呼びたい。
想像するだけでドキドキする。
次の彼女候補、あたしとか、どう?
そんなことを考えながら。
あたしは今日も、先生に釘付け。
「大好きだねぇ、弥生も」
「…うん、好き」
大好き。
先生…こっち向いて。