結局、飛鳥さんはカフェラテを頼んだ。
店員さんが立ち去ったあと。
飛鳥さんは目を細める。
「それで…話っていうのは、泰志のことかな?」
「っ…バ、バレてたんですね…」
飛鳥さんは柔らかく微笑む。
女でも見とれてしまう…。
こんなひとが、先生と付き合ってたんだ…。
「そりゃあね。わたしたちの共通点なんて、それくらいしかないし」
「…そうですよね」
「で、なにが聞きたいのかな」
大人の余裕をひしひしと感じる。
あたしに…足りないもの。
いつまでも子供みたいな嫉妬して、拗ねて、それじゃだめだよね…。
「あの。…先生って、まだ自分のこと好きだと思いますか」
本人に向かってなんという質問を…。
でも飛鳥さんだったら、自分への恋愛感情とかについても把握してそうだし。
緊張しながら聞いたのに、飛鳥さんはあっさりと。
「いや? それはないね」
…だってさ。



