そしてやってきてしまった放課後。
胃が痛い…。
保護者に連れられて帰っていく保育園児たちを見送りながら、飛鳥さんが現れるのを待ち伏せ。
思ったけどさ…これ、相当不審者じゃない?
やっぱり一回着替えてから来たほうがよかった?
でも今更後悔してももう遅い…。
あ、飛鳥さんの職場って本当にここであってるのかな…。
そわそわしながら園の中を覗いていたら。
「——百瀬さん?」
予想だにしていなかった方向から、声をかけられた。
あぶな…びっくりして、危うく腰抜かすとこだったよ。
「あ、飛鳥さんっ…」
「ごめんね、ゴミ出ししてて…。それより、どうしたの?」
「…あの、飛鳥さんにお話があって」
「わたし? …ええと、ちょっと待ってね。すぐお仕事終わらせてくるから、ここにいて」
それだけ言うと、飛鳥さんは保育園の中へ入ってしまった。
急に押し掛けたのに優しいな…。
飛鳥さん、やっぱりいいひと…だよね。