先生、もしかして気づいてない?
だとしたら相当鈍感だよ!?
「い、いいの?」
「いいよ」
最後の確認してみたけど。
…どうやら、本当に気づいてないらしい。
あたしは意を決して、ココアを受け取り。
ドキドキしながら口をつけた。
一口だけ飲んで返したココアは、また先生の口元へ。
あぁ……。
か、間接キスの連鎖が起きてる…。
「……先生のエッチ」
「はっ?」
素っ頓狂な声出さないでよ。
事実なんだから、真摯に受け止めなさい!
「えぇ? なんで怒ってんの? 百瀬」
怒ってないし。
ただ、先生があまりにもあたしを女として見てなさすぎてイラッとしただけだし!!
…やっぱり、体型?
飛鳥さんは胸も大きいし、キュッとしてたし…。
それに比べたらあたしなんて幼児体型だよね。
はぁ…ダイエットしよっと。