【完】遊佐先生の甘い熱






普段、先生が過ごしている教官室。
感慨深くなりながらせっせと掃除を進める。




とりあえず、先生の机だけでも…。
そこへ、タイミングよく先生が入ってきた。





「ただいまぁ」


「…おかえりなさい」





って、今の会話、ちょっと夫婦っぽくなかった?
あたし、にまにま。





「あ。お前、俺の机ばっかり綺麗にして…ヘンタイ」


「えっ? …ち、ちが、これは…っ」





ただ、順番に一か所ずつ掃除してただけで…!
ホントに違うのに、なんて弁解をしても先生は「ハイハイ」ってずっと口角があがっている。






「百瀬はかわいいねー」





ご機嫌に、あたしの頭をポンポン叩くけど。



…この間から、先生はあたしをかわいいって言うようになった。




なんで? 本音なの? って、ハテナだらけの脳内。
先生本人に聞く勇気も出ず…。