【完】遊佐先生の甘い熱






「こ、小悪魔ぁ?」


「そこ引っかかる?」




周知の事実だと思ってたわ、と笑う乃蒼。
いや。知らないし。小悪魔なんかじゃないし。



…清純派だし。たぶんね!





「ホントに清楚なやつはピアス開けたり制服着崩したりしねぇの」


「なっ……」




こ、これは。
違うもん。



先生の気を引くためだから…。
本当にしたくてしてるわけじゃないし。





「それで、どうするわけ? このあと体育だけど」


「…あ」





忘れてた。
そっか。


そんなに気張らなくても、このあと自然に会えるんだ。




五時間目、体育。
先生と、少しでも話せたらいいなぁ…。





「忘れてたとか、遊佐かわいそー」


「違うよ!! 気がめいってただけ…」


「でも忘れてたんだろ」


「…まぁ」




否定はしないけど。否定は。



でも。
あたし、先生のこと考えなかった日なんて一度もないからね。
ホントだよ?





いつでも、大好きなのに。
先生のこと…忘れたり、しないよ。