帷くんは秘め事が大好きらしい


驚きが強すぎて、口から出そうになった。


でも、言葉にならなかったのは

ブーブー

ローテーブルの上に置かれたまどか先輩のスマホが、震えだしたから。


電話ではないと思う。

すぐにバイブはおさまったし。


誰かからメッセージが届いた?



もしかして……

副総長の松岡先輩?!


二人だけのこの時間。

まどか先輩以外の影を、俺の脳内に侵入させたくなかったのに!!




黒紫ヘアのワイルド男子が、俺の脳裏に浮かび上がる。

まどか先輩と並んで立つ姿。

想像すると、お似合いの美男美女カップルが誕生してしまい……


……うっ。


大好きな人の前では、余裕のあるおっとりスマイルを浮かべたいのに、俺の顔が引きつってしまう。