帷くんは秘め事が大好きらしい


な~んて。

現実を見なきゃダメだよね。


まどか先輩に惚れられたところで、付き合えないし。

俺は彼女を、幸せにすることはできないんだから。





フライパンに、ホッとケーキの生地を流し入れる。


「甘くて、おいしそうな匂いだね」


デザイン画をテーブルに置いたまどか先輩が、幸せそうに微笑んでくれた。


俺も今、そう言おうと思ったよ。


お互いの気持ちが、リンクしたのかな?


そのことが嬉しくて。


「デコレーション、私も手伝っていい?」


コンロの前に立つ俺の隣に、まどか先輩が歩み寄ってくれたことが嬉しくて


心が躍りすぎた俺は


「俺よりも、オシャレにデコる自信はあるの?」


挑発強めで、ふふふと微笑んじゃった。