帷くんは秘め事が大好きらしい


「ホットケーキなら私が作るよ」


「まどかが?」


「カフェを開いてる叔母さんに作り方を教えてもらって、よく作ってるんだ。味もふわふわ具合も自信ありだよ」


「うっ……食べたい。……まどかが作ってくれるホットケーキ」



ほーー。

良かったぁ。

やっと腕をほどいてくれたぁ。


暴れ狂っている私の心臓。

さざ波程度に落ち着かせる、時間稼ぎが必要だし。

キュン対象物と距離を取るのが、ベストだよね?


ということで、マンションの外に退避しよう! 

私だけで。


「じゃあ私、スーパーに行ってくるね。あっ、調理器具で必要な物ってあるかな? ついでに買ってくるけど」


「行かなくて大丈夫」


「えっ?」


「材料も調理器具も、俺の家に揃ってるから」