帷くんは秘め事が大好きらしい



「あぁ~、煮詰まった」


ダイニングテーブルに両ひじをつき、頭を抱えた帷くん。


「今はこれ以上の案が、降ってくる気がしない……」


頭をかきながら、青ざめた顔で振り向いた。

はずなのに……


私と目が合った瞬間に、ニヤッ。

怖すぎるほどの笑顔を、浮かべだしたんだもん。


――何かとんでもないことが、起きてしまう予感が……


私の首筋に、冷や汗がタラり。

ハンガーラックを両手で掴みながら、私は身震いが止まらない。



「ま~ど~か~、せ~ん~ぱ~い~!」


声に合わせるように、帷くんは大またジャンプ。

体を左右に揺らしながら近づいてきて、私のすぐ目の前に。



「俺、頑張ったでしょ?」


あの……

ニヤニヤが行き過ぎている気が、するんですが……怖っ。