帷くんは秘め事が大好きらしい


「首回りを大胆に切って、肩ベルトを縫い付けて」

とか

「このキラキラ服のワル目立ちは悪くないよね。片方の肩出しのアシンメトリーにしたら……」

などなど。


私が隣にいるって、覚えているかな?

他が見えないくらいに集中しながら、独り言をブツブツブツ。

私は黙って、デザイン画にペンを走らせる帷くんを見守ることに。


「チアを見た生徒たちの第一声が『お~!スゲ~!』じゃなきゃ、チア服を作る意味がない。カワイイ~素敵~程度なら、敗北したと思わないと」


案外、ストイック?

自分に厳しいタイプ?


「でも、絶対に負けたくないし。圧倒的なビジュアルで、大人気総長がまとう学ランに勝たなきゃ」


負けず嫌いなところもあるんだね。