「理事長がポケットマネーから出してくれるの。うちの学園の生徒会新聞が、この前金賞を取ったでしょ? そのご褒美に、気のすむまでこだわっていいって言われて」
「タダで手に入るものを使いつつ、こだわりたい部分にお金をつぎ込む。例えば、派手なスパンコールをつけたり、アクセ類をお揃いにしたり。俺はアレンジに凝りたいなぁ」
オォ……脱帽です。
さすがオシャレのプロ。
チアの服一つで、ここまで深く考えてくれるなんて。
尊敬を通り越して、神様に見えるよ。
彼から放たれている神々しい光に手を合わせて、拝みたい気分。
「あっ俺、良いことを思いついた。この服の肩下にカットを入れて」
ダイニングテーブルに並べられた、服のデザイン画。
消しゴムをこすりつけ、新たに描きこみ始めた帷くん。
集中力がすごすぎる。



