「だって……耳元で囁かれたから……」
まどか先輩が、照れてる。
可愛い~。
うつむきモジモジって。
もっと、いじりたくなっちゃうじゃん。
「思い出しちゃったの? 昼休みのこと。俺の声、甘々だったでしょ?」
「……っ」
「顔が真っ赤。か~わいい!」
「じょっ、冗談言わないで……」
「自分の魅力に、まだ気づいてないんだね。後輩女子だけじゃないよ。まどか先輩の可愛い笑顔に、沼ってるのは」
「帷くんの甘い言葉には、騙されないから!」
「ん? 俺に騙されないとは?」
「世界中の女子がみんな、可愛く見えるんでしょ? 可愛いって、みんなに言ってるんでしょ!」
あっ!
……ああ……それね。



