帷くんは秘め事が大好きらしい


「とばり……くん?」


「うわっ!」


「驚かしちゃった? しゃがんでて顔が見えなかったから、別人かなって心配になりながら声をかけたんだけど……」


不意打ちで、想い人登場って……


うっ、、、こんなはずじゃなかったのに。

余裕ある大人笑顔で、まどか先輩をお迎えしたかったのに。


まどか先輩の瞳に、俺は情けない男っぽく映っていたよね?

暗めな路地にしゃがみ込んで、悲壮感を漂わせて……


あぁぁぁ~もう!

過ぎたことはしょうがない。

落ち込んでなんかいられない。

こっから、挽回挽回!

顔にハニースマイルを張り付けて、、、と。



俺はその場に立ち上がると

「ま~どかせんぱい。来てくれたんだね~」

声をランランとスキップさせた。