帷くんは秘め事が大好きらしい


この美声の持ち主を、確認したくてたまらない私。

でも、振り向くのが怖くなってしまった。

だって……


「ギャァァァ~!!」


「イヤァァァァ~!!」


女子達の悲鳴が、大合唱となって私の背中に突き刺さってきたから。


私の後ろで、何が起きてるの?

現実を確認するのが怖い。怖すぎる。

でも、現実を見ないと見ないで、それも恐ろしいし。


視線だけを下にずらしてみた。

私の手首をがっしりと握っているのは、細くて白くて綺麗な指。


ほんと、誰?

どちら様?


得体のしれない恐怖に襲われながらも、カクカクカク。

首を少しずつ後ろに回してみる。