帷くんは秘め事が大好きらしい



怖い気もする。

けど。

そう言えば私も、同じことをしていたなぁと思いだす。


後輩のひなのちゃんの恋。

成就するように、いっぱいおせっかいをしちゃったっけ。


過去の自分と照らし合わせて、モモちゃんの強引さに納得したりもして。

他人の恋を応援するのって、快感なんだよね。

モモちゃんの気持ちが、わかるわかる。

廊下を歩きながら、私は一人でウンウン頷いちゃった。



「はぁ~、階段来たぁ……」


4階まで続く吹き抜けを、冷めた目で見上げたモモちゃん。


「3年の教室が1階で、音楽室は4階なんだよね。太ももとふくらはぎがフライングで泣いてるわ~」


と、重い溜息を吐いている。


嘆いていてもしょうがないよ。

登らなきゃ、午後一の授業に参加できないし。