帷くんは秘め事が大好きらしい



帷くんから贈られる、ありったけの愛。

負けないくらい大きな愛情を、ちゃんとお返しするからね。


ちょっと恥ずかしいけど……

いやいや、ちょっとじゃない。

顔が燃え上がりそうなほど、めちゃくちゃ恥ずかしいけど……


勇気を出して。

頑張れ、わたし!



帷くんの腕の中から、私は逃げ出した。


「俺に抱きしめられるのが、嫌だった?」


淋しそうにうつむく帷くんの背中を、強引に玄関ドアに押し当てる。



え?っと困惑する帷くんと、目が合った。


大好きだよって伝えたくて。

一生、私だけを愛して欲しくて。

優しくバン!

帷くんの顔の横、玄関ドアに手の平を押し当てる。


壁ドン返し。



「……してもいい?」


「なにを?」


「キス……帷くんに……」